【初売】5日目(3月1日)

ノリさんの家で起床。
北欧の家は常に温かく、Tシャツにならないと熱いぐらいである。
今日もいい天気。−2℃ぐらいでいけそうな様子。

朝飯を食べたらノリさんと一緒にオスロに唯一存在するという日本製品専門店『Japan Torget』へ出発。
結構遠いので、バス、トラム、地下鉄一日乗り放題券を購入。というか、通常一回乗るのに26NORなくせに
一日乗り放題券が70NORとはこれいかに。なんだ初めからこれ買っとけばよかったな〜おかげでオスロ市街地は地図なしでも
どこでも行けるようになってしまいましたよ。

まあ、そんなことはどうでもいいとして、肝心のお店に到着!
かなり街の中心から外れた場所にあり、教えてもらわなければ絶対に発見できなかった自信がある。

昨日の日記にも書いたけど、もし日本好きのノルウェー人がいるとしたらここに集まるはずだ!
あとノルウェーに住んでいる日本人も。

いざ、店に入ってみると、普段日本で見ている物がたくさん。冷凍納豆や冷凍みたらし団子なんかもあった(ちなみに価格はどちらも600円ぐらい。かなり割高です)。
折り紙も一応置いてあったが、ノーマルな教育折り紙のみで、俺の商品とかぶることはなし。

そして店主と商談開始!
最初はかなり無理そうな空気を出していたが、価格を下げることにより、何とか商談成功!俺の利益が出るギリギリの価格であります。
というか、普通に考えるとかなり無茶な話だと思う。なんたって、自分は折り紙のメーカーでもなく、その前に法人でさえもなく、ただ手持ちの折り紙をキャシュで買ってくれといっているのだから。
きっとこの旅の事情と、ノリさんが一緒にいたから信用度が少し上がったこともかなりのウエイトを占めている気がします。
しかも、この『Japan Torgetというのは世界展開している日本製品専門店だそうで、通常はその元会社からしか商品おw
入荷しないため今回は特例とのこと。

これがその時の写真です。無理やり撮らせていただきました。

友禅千代紙×10
華金箔折り紙×10
のお買い上げです。大体日本円に換算すると1万4千円ぐらいですかね。


その後話をしていると、オスロにはもう一つ日本専門店があるとのこと。
早速教えてもらうも、店主の奥さんが「あそこは特殊な店なんで折り紙は多分無理だと思いますよ〜」
とのこと。でもまあ一応行ってみることに。

ついてみたらなんと。こんな店でしたー!

店の名前は「NEO TOKYO」なんかガンダムファイトが行われそうな屋号であります。
確かに、これは少し違うような...
なにはともあれ話をしてみることに。
そしたら興味しんしんで商品を見せてくれとのこと。
そしてなんと、持ってきた「教育折り紙、英訳付き」を全部お買い上げです!ありがとうございます!


実はこの店にはotakuグッズを目当てとする人だけでなく、一般的な日本の物を欲しがるお客さんも多く来店
するとのこと。そしてよく「折り紙ありませんか?」と聞かれるそうです。昨日もイベント(コスプレ:どうりで昨日のオスロ猫耳ゴスロリ、メイドの女の子だらけだったわけだ。)
があり、そのような話が出たそうです。しかも定期的にイベントを行っており、次は6月で600人規模とのこと。
そこでぜひとも折り紙を使いたいので、本格的に折り紙を輸出を考えてくれないか、との話!
なんか燃えてきますね。
とはいてもまだ具体的な話は全くしていませんが、とりあえず日本に帰ったら価格表や納期を調べて送ると約束しました。
自分も4月からは社会人ですし、可能かどうかは謎ですが、できる限り頑張りたいとこです。

ノルウェーに折り紙協会がないことからうすうす勘づいてはいましたが、北欧4国の中でノルウェーのみ
折り紙が浸透していないとのこと。しかし、既に好きな人は結構いるらしいので、これを機に広めたい的な話でした。

また、現在北欧、ヨーロッパでは日本のアニメが大ブレイク中らしいのですが、ノルウェー遅れていて、今盛り上がってきている最中らしいです。
しかも、アニメグッズ、コスプレグッズを販売しているのはノルウェーではこの「NEO TOKYO」だけらしいので、完全にノルウェーにおけるジャパンサブカルチャーの発信源であります!
ひょっとしてすごいお店に出会ってしまったのか?なんてね。

そして商談が成立した後、日本大好きの店員が話しかけてきて、俺の持っていた少しきたない折り紙の本や友禅千代紙を自腹で嵐のように買っていきました!
日本関係の物にはすごく興味があるようで、俺が売ったら「超いい!超安い!」と言って大喜びでした。



価格設定で悩んでいる最中、ノリさんの
になら「仕入れの値段により売値が決まるのではなく、市場の需用によって価格が決定されるんだよ。」
というコメントを頂いたが、これはかなり大きな発見。
それもそうだ、確かに飲食店とかでも利益率は商品により異なりますからね。
他にも似たような商品があるのだから、俺から買った商品の値段のみを高く設定することはできんしね。
ということは折り紙の卸値もちゃんとその国の市場に合わせて考えなきゃいけませんね。

でもやっぱりノルウェーにおいてはかなり新しい商品なのでパイオニアとしてデカく行きたいところです。
それを成功させるには、俺の売る折り紙に他の紙にはない付加価値をつける必要あり。
今回は商談相手が日本人だったのでスムーズだったが、そのかわり折り紙についても詳しいため、それは困難。
デカく行くならやはり外国人を相手にする必要ありな予感です(この短期間でそれができるかはかなり謎ですが...)。
外人の購買欲に火をつける付加価値が必要か。ヴォーレンのように日本大好き外人ならそのハードルをクリアしているので、そいつらを探すのもありかな。

まあ、当面は、今回発見しにた、「現地で日本人を探す」→「日本専門店を教えてもらう」→「日本専門店に売り込む」
というコンボを実行してくこととします。

あとは、いいアイデアが浮かび次第実行ということで。外人さん売った方がなんとなく楽しいですからね。



その後お世話になったノリさんに別れを告げ、オスロ駅へ。
ついにこのオスロともおさらばです!
寝台列車で北のトロンハイムに行ってきます!