【移動】6日目(3月2日)


昨日は寝台列車と言いましたが、2等車だったので普通のリクライニングシートに毛布がついただけでした、
という落ち。あんま眠らないまま朝の7時にトロンハイムに到着。

次は16時間後のボードー行きの列車を待つのみ!
長げー!というか街を見る限り何もない。オスロもかなりの田舎でしたが、ここはマジで半端ねえ。日本で言う箱根ぐらいだ。
売り込む店もなさそうだし、doinakaですよdoinaka。

まだ店はどこもやっていないので駅で今後の予定を立てることに。

今日に夜トロンハイムからボードーへ、そしてバスでナルヴィークという北極圏の街まで行き、そこから一気に
ストックホルムまで下ろうと考えていましたが...これをやるとノルウェーだけで8日を使ってしまうことになる。しかもトロンハイムでこの田舎さ。
これ以上北に行ったらやばいんじゃね?と思い始める。

まずいな〜これじゃ16日にパリ(帰国日時は決定している)にたどり着けそうにないぞ...

そこでふ時刻表を眺めていると、なんとこのトロンハイムからもストックホルム行きがあるではないか!
よし、これに乗るっきゃない!と思い立つが、よく見ると10分前に出発済み。しかも一日1本ときている。

うーむ、やはりストックホルムは無理か、と考えていると、なんと高速バスが20分後にあるではないか。
鉄道乗り放題のパスは持っているが、バスは有料。しかし迷う暇もなくストックホルム行きのバスに乗車。
運賃は日本円にしておよそ6500円ほど。まあしょうがない。

乗ってみるとバスの中が超広い!しかもバスの中は無線LANが使用可!流石IT先進国の北欧ですね。
そしてバスの客は俺一人。なんかものすごく赤字路線の気がします。

この人が運転手さん。いきなりバス止めて勝手にコンビニによったりします。流石。

あと気付いたのだけど、日本の長距離バスは例えば「東京→大阪」なら、その間はほとんど休憩以外では止まりませんが、
北欧のバスは一時間に一回ぐらいバス停に泊まります(トロンハイムストックホルム間は12時間)。要するに、普段街中で乗るバスの走行区間が100倍ぐらいに伸びたバスみたいなもんですかね。ちがうか?



この女の子は多分女子高生。ソロでスウェーデンの山奥でスノーボードをしにきた模様。
バスの乗り換え待ちの際に暇だから話していたが、自分の英語能力が低すぎてどうも不完全燃焼。
もっと英語勉強しとくんだったなー

そんなこんなで22時ごろにストックホルムに到着。
地球の歩き方には「ストックホルムとの出会いは感動的だ、針葉樹林と湖しかない中に忽然と近代都市が現れ〜」
とかなんとか書いてあり、ホントかよーと訝しがっていましたが、

本当でした!

これはかなり感動です。いになったら着くんだよー木ばっかじゃねーか!
と思っていたら、いきなりSFに出てきそうな近代都市が姿を現したのであります。
こんなカッコイイ都市があったとは...世界は広いな。
(イメージといてはFF7のオープニングです)


しかし、街についたはいいが、今日の宿は未定である。
さっきの女の子は宿が決まっているらしく颯爽と夜の街に消えてしまった。

この時間では当然観光案内所も閉まっているため、しかたなく地球の歩き方に載っているユースに向かうことに。

しかし、そのユースは24時間営業ではなかったらしくすでにクローズ。

めげずに次のユースに向かうがよく場所がわからん!駅でおばちゃんに聞いて
みると、どうやらこのユースもクローズらしい。しかし、このおばちゃんがデカいユースを知っているらしいのでそこへ行くことに。

地下鉄を乗り継ぎ目的の駅へ到着。時間は既に24時。ここで見つからなかったらヤバいな〜


しかし、全く見つからず!道には誰もいないし、困ったー
車もなければ人もいない。ここまで静かなものか↓


最終手段として空港で寝ようとするが、既に空港行きの電車は終了している。

どうしようもないのでストックホルム中央駅で寝ようと考え駅に行くが、鉄動の駅自体が閉まっていて入れねー!

やばい、やばい!これはマジでヤバいよ!凍死ですよ凍死!
凍死は免れたとしても、駅付近には浮浪者と酔っ払いとかしかいないしな。
普段から。まあ何とかなるさと考えて生きていますが、これはどうしたものか。何か名案はないものか。来たれ天啓。

あてもなく彷徨っていると、マックを発見!もしやここで、と考えるが営業時間は23時までの模様。
しかも警察官が店頭にいて怪しい奴をしょっ引いているし。


おや、警察?



これはもしやと思い警察に「ここいらにユースはないか?」と聞いてみると、「知っている。ちょっと待ってくれれば、車で運んでやるぜ!」とのこと。

よっしゃ!寝床をゲットだぜ!日本に警察にはあまりいいイメージを個人的には持っていませんが、ストックホルムの警察素晴らしすぎ!

しかもユースに着いたら、
「俺が聞いてきてやるから、お前はここで待ってろ」
とかいってくれちゃいます。しかも荷物まで持ってくれたりして。

いや実に感謝です。ありがとうございました。

※パトカーの後部座席より。さすがに警察官の方々は撮れなかった。

【初売】5日目(3月1日)

ノリさんの家で起床。
北欧の家は常に温かく、Tシャツにならないと熱いぐらいである。
今日もいい天気。−2℃ぐらいでいけそうな様子。

朝飯を食べたらノリさんと一緒にオスロに唯一存在するという日本製品専門店『Japan Torget』へ出発。
結構遠いので、バス、トラム、地下鉄一日乗り放題券を購入。というか、通常一回乗るのに26NORなくせに
一日乗り放題券が70NORとはこれいかに。なんだ初めからこれ買っとけばよかったな〜おかげでオスロ市街地は地図なしでも
どこでも行けるようになってしまいましたよ。

まあ、そんなことはどうでもいいとして、肝心のお店に到着!
かなり街の中心から外れた場所にあり、教えてもらわなければ絶対に発見できなかった自信がある。

昨日の日記にも書いたけど、もし日本好きのノルウェー人がいるとしたらここに集まるはずだ!
あとノルウェーに住んでいる日本人も。

いざ、店に入ってみると、普段日本で見ている物がたくさん。冷凍納豆や冷凍みたらし団子なんかもあった(ちなみに価格はどちらも600円ぐらい。かなり割高です)。
折り紙も一応置いてあったが、ノーマルな教育折り紙のみで、俺の商品とかぶることはなし。

そして店主と商談開始!
最初はかなり無理そうな空気を出していたが、価格を下げることにより、何とか商談成功!俺の利益が出るギリギリの価格であります。
というか、普通に考えるとかなり無茶な話だと思う。なんたって、自分は折り紙のメーカーでもなく、その前に法人でさえもなく、ただ手持ちの折り紙をキャシュで買ってくれといっているのだから。
きっとこの旅の事情と、ノリさんが一緒にいたから信用度が少し上がったこともかなりのウエイトを占めている気がします。
しかも、この『Japan Torgetというのは世界展開している日本製品専門店だそうで、通常はその元会社からしか商品おw
入荷しないため今回は特例とのこと。

これがその時の写真です。無理やり撮らせていただきました。

友禅千代紙×10
華金箔折り紙×10
のお買い上げです。大体日本円に換算すると1万4千円ぐらいですかね。


その後話をしていると、オスロにはもう一つ日本専門店があるとのこと。
早速教えてもらうも、店主の奥さんが「あそこは特殊な店なんで折り紙は多分無理だと思いますよ〜」
とのこと。でもまあ一応行ってみることに。

ついてみたらなんと。こんな店でしたー!

店の名前は「NEO TOKYO」なんかガンダムファイトが行われそうな屋号であります。
確かに、これは少し違うような...
なにはともあれ話をしてみることに。
そしたら興味しんしんで商品を見せてくれとのこと。
そしてなんと、持ってきた「教育折り紙、英訳付き」を全部お買い上げです!ありがとうございます!


実はこの店にはotakuグッズを目当てとする人だけでなく、一般的な日本の物を欲しがるお客さんも多く来店
するとのこと。そしてよく「折り紙ありませんか?」と聞かれるそうです。昨日もイベント(コスプレ:どうりで昨日のオスロ猫耳ゴスロリ、メイドの女の子だらけだったわけだ。)
があり、そのような話が出たそうです。しかも定期的にイベントを行っており、次は6月で600人規模とのこと。
そこでぜひとも折り紙を使いたいので、本格的に折り紙を輸出を考えてくれないか、との話!
なんか燃えてきますね。
とはいてもまだ具体的な話は全くしていませんが、とりあえず日本に帰ったら価格表や納期を調べて送ると約束しました。
自分も4月からは社会人ですし、可能かどうかは謎ですが、できる限り頑張りたいとこです。

ノルウェーに折り紙協会がないことからうすうす勘づいてはいましたが、北欧4国の中でノルウェーのみ
折り紙が浸透していないとのこと。しかし、既に好きな人は結構いるらしいので、これを機に広めたい的な話でした。

また、現在北欧、ヨーロッパでは日本のアニメが大ブレイク中らしいのですが、ノルウェー遅れていて、今盛り上がってきている最中らしいです。
しかも、アニメグッズ、コスプレグッズを販売しているのはノルウェーではこの「NEO TOKYO」だけらしいので、完全にノルウェーにおけるジャパンサブカルチャーの発信源であります!
ひょっとしてすごいお店に出会ってしまったのか?なんてね。

そして商談が成立した後、日本大好きの店員が話しかけてきて、俺の持っていた少しきたない折り紙の本や友禅千代紙を自腹で嵐のように買っていきました!
日本関係の物にはすごく興味があるようで、俺が売ったら「超いい!超安い!」と言って大喜びでした。



価格設定で悩んでいる最中、ノリさんの
になら「仕入れの値段により売値が決まるのではなく、市場の需用によって価格が決定されるんだよ。」
というコメントを頂いたが、これはかなり大きな発見。
それもそうだ、確かに飲食店とかでも利益率は商品により異なりますからね。
他にも似たような商品があるのだから、俺から買った商品の値段のみを高く設定することはできんしね。
ということは折り紙の卸値もちゃんとその国の市場に合わせて考えなきゃいけませんね。

でもやっぱりノルウェーにおいてはかなり新しい商品なのでパイオニアとしてデカく行きたいところです。
それを成功させるには、俺の売る折り紙に他の紙にはない付加価値をつける必要あり。
今回は商談相手が日本人だったのでスムーズだったが、そのかわり折り紙についても詳しいため、それは困難。
デカく行くならやはり外国人を相手にする必要ありな予感です(この短期間でそれができるかはかなり謎ですが...)。
外人の購買欲に火をつける付加価値が必要か。ヴォーレンのように日本大好き外人ならそのハードルをクリアしているので、そいつらを探すのもありかな。

まあ、当面は、今回発見しにた、「現地で日本人を探す」→「日本専門店を教えてもらう」→「日本専門店に売り込む」
というコンボを実行してくこととします。

あとは、いいアイデアが浮かび次第実行ということで。外人さん売った方がなんとなく楽しいですからね。



その後お世話になったノリさんに別れを告げ、オスロ駅へ。
ついにこのオスロともおさらばです!
寝台列車で北のトロンハイムに行ってきます!

【縁〜en〜】4日目(2月28日)

今日はオスロ最終日。
そして慣れ親しんだルールメイトもスペインへ帰国するとのこと。
そこで一緒にオスロ中央駅まで一緒に行き、感動の別れを。
いやーこいつらがこの旅の初めてのルームメイトで本当によかった。
色々とヨーロッパの常識というものを教えてもらったぜ。
またどこかであえますように。

さてここからが本題

話はすこしさかのぼること、早朝、社長のメールを見て感動、少し涙する。

「力」

私は力だ。
力の結晶だ。
何ものにも打ち克つ力の結晶だ。
だから何ものにも負けないのだ。
病にも 運命にも、
否、あらゆるすべてのものに

打ち克つ力だ。

そうだ!

強い 強い 力の結晶だ。

中村 天風


なんて、いい歌だ!




こんな人がいたとは!俺が今悩んでいるのが馬鹿のようだ!ちっちぇちっちぇ!
コレを気にやる気が100倍に。

しかし、いいネタは浮かばず。
今日はオスロ最終日なので(今日の23:05の寝台列車で)荷物を減らすために路上販売をするためにオスロで一番賑やかとされる、カール道へ

注釈()

しかし...あれ?店が閉まっている?人がいない?こ、これは、まさか...
すぐさま道行くおじ様に聞いてみると「ノルウェーでは道曜日はアールモストクローズさ、ハハッ、ドンマイ」
だってさ。
マジかよー!
今日が最終日だっていうのに。くそー迂闊だった。しかし、ここでめげてはだめだ、とりあえず

店を開くぞ、と意気込んで開店。しかし、人がいなさすぎて3分に一人ぐらいしか通らない。
これは時間の無駄だと思って、どうしようかなーと考え始めることに。

社長のメールには
次のような一文もあった

なるほどな、
しかし難しいな、
困難不可能だと途方に暮れる

例えば、俺にもどっかの国の電気を通信してそうな広告会社だったら、
適当なこと言って(今全世界で空前のブームとか)無理やり需用を作り出すことができるんだろうけど、あいにくそんな金も力もない。
ということはやはり、潜在的に需用はあるが気付いていない人に気付かせる、もしくは今現在折り紙が無くて困っていいる人を探すししかないな。

潜在的に需用がある人』
昨日まで雑貨屋、文具屋などに営業して気付いたことは、折り紙はノルウェーにおいて全く無名であり(ヨーロッパにおいてノルウェーにのみ折り紙協会が存在しない)
用途を説明しても全く関心が無さそう。結構日本文化が人気の国もあるようですが、ノルウェーではその傾向は無。
全く、寿司屋は沢山あるくせになー。あれ、そういえば寿司屋に行っては見たものの、全く和風では無かったな。
超高級フレンチのような店、もしくは中国人が運営している小汚いエセ寿司屋しかない。
寿司屋をやっているってことは、少しは日本文化に興味があるであろう。そして折り紙(友禅和紙)で作った小物や箸置きなどを使えば日本的な雰囲気がつくれるんじゃないか?
と思い、今日は寿司屋に的を絞って営業することに。昨日までは折り紙を下してその店で売ってもらう、という作戦だったが、今回は折り紙をその店が使う分だけ買い取ってもらうという作戦。
なんかいけそうな気がしてきたぞー

『折り紙が無くて困っている人』
これは難しい!言いかえれば折り紙によってその人を助けることができるということだ。希望があるとすれば、ノルウェーにある日本製品ショップか?こんな店があるとすれば、客はノルウェーに住んでいる日本人か、日本大好きなノルウェー人であろう。その人達ならば折り紙を欲しがる可能性があるはず。しかもノルウェーにおいて日本の折り紙を調達するのは困難であるはずである。

でもそんなん存在するのかな?日本では中国食材専門店やインド食材専門店なんかがあるけど。
というかどこにあるのかわかんねー
当然ガイドブックにも載ってませんしね。さて、どうしたものか。とりあえず保留で。まあ寿司屋に行くことにする。



さあさあ寿司屋を探してガイドブックにのっている寿司屋に行ってみたら、なんと店が無い。
ファッキンシットジーサスオージャパンオワタイムイズナウ!

そこで歩いてきたマダムに聞いてみると、
「この店は今改装中でやってないわよ」
『マジすか』
「マジよ」
『オーマイガー』
「なに、あなたスシが食べたいの?」
『はい、そーです!(本当は少し違うけど)』
「ふふ、私もスシが大好きよ!いいでしょう、私がオスロで一番おいしいスシ屋を教えてあげましょう♪」
『おーテンキュー』


そして紹介された 
「Alex Sushi」という店に行くが、日曜日ということもありオーナー不在。しかし、今までの店に比べて興味しんしん。やっぱりスシ屋の店員なら多少は折り紙に興味がある様子。


そして次はガイドブックに載っていた「Nippon Art」に行く。
実はこの店、ノルウェーでの生活が折り紙の行商に決まるまでは、この店に住み込みで働く、なんていう話もあった。

店に入って英語で折り紙を説明していたら、急に日本語で話しかけられる。おーまさかこんな異国の地で日本人に会えるとは!

この人との出会いがターニングポイントとなることに。

名前は斎藤ノリタダさんで、愛称はノリさん。

話をしていると、スシ屋に売り込むのもいいが、日本ショップの方がいいのでは?とのこと。

おっ、これはなんたる偶然!俺が探していた日本専門店ではないですか。そうか、日本専門店を探す場合はにほ現地にいる日本人を探し出して聞けばよかったのか。

そしてなんと明日ならば仕事が休みなので案内してくるとのこと!
やったー!あれ?でも今日の寝台列車トロンハイムに行くんだよなー
うーむ、どうするか、もう列車は予約(有料)してしまったしなー
しかし!これも何かの縁!列車はキャンセルし、オスロでの滞在を一日延ばすことに。


しかも、今日泊まる場所がまだない旨を伝えると、なんとノリさんの家に泊めてもらうことに!
どうもありがとうございます。素晴らしすぎます。こんなどこの馬の骨かも分からない俺を止めてくれるなんて。

それにしても、なんだか本当に電波少年のようになってきたな。


おまけ
「Nippon Art」の内装

一通り店を回った実感としては、海外の寿司屋はこのように超高級店のような内装か、
もしくはタイ人や中国人がやっている小汚い店の2択である。
もし営業をするなら前者であろう。しかし、この完成されたオシャレな店にどう折り紙を溶け込ませるかが問題だ。



【学んだこと】
・なにはともあれ、とりあえず行動してみると得られることがある
・縁は大切に

【散歩】3日目(2月27日)

本日は昨日を同じ失敗を繰り返さないためにも、どうすれば売れるのかを考えていました。
というか、朝は折り紙持って歩いていたのだけど、雪がすごすぎて品物が危険だったので一度戻り、かつ吹雪で人が非常に少なかったため、今日は頭脳労働の日に決定。


きっかけは、社長に定期連絡のメールを送ったら返信で、

『お店にとって、困ってることを解決できる何かがあればきっと採用してくれる。
こちらの一方的な思いだけでは採用にはいたらないはず。(これは万国共通のはず)
だから、何が困っていて何をしてほしいかを探してください。』

というメッセージきたことより!

なるほど、参考になります。

そういえば、夏み内定式の後の研修のエッセンシャルトレーニングでも同じことを聞いたな。

というわけで困っていることを探しに街へ。
まあ、ふらふら、歩きながら考えていたのですけどね。
せっかく異国の地にきているのだから、土地柄を有効活用し天啓を授かりましょーという話です(伊豆で小説を書いていた文豪達同じ感じ?)。

そして結果はというと...


これがまた考えつかない!

まあ、簡単に見つかるようなことでもないですよねー
今日一日で見つかったら苦労しない。

しかし、時間は有限。今日は何もせず一日が終わってしまう。
むむむ、これは注意しなければ、すぐに3週間(帰国予定日は16日)がきてしまう。

でも、今日のような時間も必要な気がしてきました。
夜ユースで考えればいいだろーという意見もありそうですが、まあこれもありということで。


ちなみに今日は天啓を授かるために、「ムンク美術館」と「ノーベル記念館」に行ってきました。
はたから見ると観光ですね。まあそうなんですが、この2か所はアイデア的になんかいい刺激になりそうだったもので。自分はネタに詰まると図書館とか博物館によく行くので、同じ方法です。

まずはムンク博物館ですが、これがまた意外によかった。

ていうか、今まで「ムンクの叫び」というのが作品名だと思っていた。
実際はムンクという画家が描いた「叫び」という作品だったのですね。
我ながらおバカです。

お土産売り場にはムンクTシャツとかピンズとかマグカップとかムンクグッズで一杯。
やっぱりキャラ物商法はどこの国でも共通なんですね。

続いて「ノーベル記念館」へゴー。

ここは字のごとく、ノーベル賞についての博物館です。どうやらノーベル賞の授与式はノルウェーオスロで行われるもよう。中に行ってみたらブームに乗ってオバマ尽くしでした。そしてあまりにも狭くて10分ほどで退出。まあこんなもんか。

途中で日本人が経営している寿司屋なるものを発見したが、結局入らなかった。
なぜなら、日本人に売るのは少し趣旨とちがうかなーと思ったからです。
しかし今考えると、世間話でもしにいきゃよかったかな。でも高いからなー
明日時間があれば行ってみよう。



今日初めてオスロの観光してみたが、オスロは狭すぎて、一日いたら全て回れちゃう感じです。路面電車や市バスが非常に発達していますが、全く必要ない。徒歩で回れます。

明日の23時の電車でオスロを旅立ちトロンハイムに旅立ちます。というわけで明日は折り紙販売再開ですかね。
しかし、まだいいネタが浮かんでいない。

早く考えなければ。なんで時間が無いかと不思議に思っていたら、犯人は近くにいた。
そう、このブログでした。
自分はあまり文章を書くのに慣れていないため、エントリーを一つ書くのに1時間ぐらいかかってしまっている。

これをなんとか短縮せねば。

ではまた。


【今日学んだこと】
・相手の英語が分からないときは適当にうなずいたりせず、ちゃんと聞き返すと相手もそれに応じてくれる(そりゃそうか)
・時間は有限(買い忘れがあって、駅とユース間を2往復してしまった)
ノルウェーで路上販売する際は、天候も考慮する必要がある

番外編1

前のエントリーでは、ノルウェーフルボッコ食らってブルーな僕がいますが、夜には回復してきます。人間って単純ですね。でも朝になると、月曜日の朝のごとく、営業したくねーって感じになります。まあこれはそのうち慣れると信じよう。4月からはもっとハードなはずだ。

てな感じで凹みつつもこの異国の地で超ドM気質を発揮している僕ですが、なんだかんだ楽しんでます(早く日本帰りてーとか一瞬思ったりもすることがありますが、結構すぐに忘れてやっぱ3週間じゃなくて半年ぐらいフラフラしたいな〜とか思ったりします)。こんな経験めったにできないからね。

でもまあ仕事とは別に、楽しみもあるのです!
今日はその一部を紹介。
今の楽しみは...

ルームメイトが超イケてることだ!


ちなみに一枚目の左の彼はなかなかのイケメンだと俺は思う。
本当は6人いるのだが、今その写真が無いため、それはまた今度。

ちなみに、こいつらフレンドリー&気前が良すぎて異国の地に一人でいる身としては、ありがたい限り。部屋で昼寝してたらいきなり、サラミ差し出してきて、ユアウェルカムだからね。しかも朝起きたら俺の朝飯まであるし!なんていい奴らだ
。そして夜はパスタをごちそうになり、一緒に杯を交わす中へ。いやー異文化コミュって面白いもんですね。でも金を払おうとすると激しく拒まれます。まあ気持ちは分かるが、いかんせん申し訳なさすぎる。一応洗い物などはやらせて貰っていますがね。明日までに何かお礼しよっと。また、ユースには慣れているらしく、食費が高いため俺がフランスパンオンリーで節約していたら、サンドイッチの作り方や、食品の買い出し場所まで絵教えてくれました。感謝感謝。さっき2日分のサンドイッチを作ってラップしちゃいましたよ。


お互い英語は得意ではないが(向こうの方が俺よりも数倍上手い)、意外となんとかなるもんだ。ボディーランゲージや筆記も交えつつ。

話してて驚いたのは、別れのあいさつ「サヨナラ」がスペインでも通じること!
なぜかと聞いたら、
「トゥルミネイター」という映画がスペインでは人気で最後の別れの言葉がサヨナラだったため、スペイン人は大体知っているとのこと。

どんな映画かと言うと、
・SF<タイムスリップ物>
・アクション映画
・主人公はめちゃマッチョ
・まあまあ古い
・1〜3のシリーズ物である

ん〜どっかで聞いたことあるような?
あれ、これってもしかしてあれじゃね?と思い紙につづりを書いてもらうと

「Terminator」

あ、やっぱり、ターミネーターじゃんか!
発音があまりにも良すぎて全く分からんかったよ。
なんたって俺が「イズディスターミネーター?」ときても分かってくんなかたからね。

でもラストで「サヨナラ」なんて言ってたっけ?
「アイルビーバック」なら知っているが。

日本に帰ったら確認するとしよう。

というわけで、ルームメイトの紹介でした。

【負☆戦】2日目(2月27日)

ノルウェーは寒いとは聞いてはいたが、実はそんなに寒くない気がする。
むしろ先週までいた府中の方が寒いから不思議。

毎日雪は降りまくってますけどね。朝ユースを出ると、いつも新雪です。
僕は関東圏で生まれ育ったため雪が降ったらそりゃもう大喜びでした。
なので雪国で暮らしてーとか言っていましたが、訂正します。雪、めんどくさい!

夜外出取る時なんかは町の明かりと相まってめちゃめちゃ幻想的なんだが、溶けかけの雪マジで来たねーばっちーファッキンスノー。というわけでやっぱ雪はめんどいよ、という話です。


それではここからが本題です。
昨日ストリートで折り紙ボトルが売れたのに調子に乗った俺。そこで本日は一般の店舗に売り込みに行くことに。

そして結果は、というと....



全敗!


まあ、そりゃそうですよね。どこの馬の骨かも分からないアジア人がいきなり店にきて、
手塚治虫の漫画に出てくる原住民的な口調で書きますが、俺の英語レベルを考えるとこんなもん。多分。)
「オレ、ニホンノショウニン」
「オレノウリモノコレ、オリガミイウ、アナタシテマスカ?」
「コレハニホンノデントウテキナカミ」
「アンナコトヤコンナコトニツカエル」
「コレヲ、ココノミセデウラナイカ?」

いや、これは完全に断られるでしょ!
怪しすぎ!
不審すぎ!
飛び込み営業だし。

このままではマズイ。
同じように飛び込み営業をしていたとしても、売れることは絶対にないだろう。
もしそれで売れたとしても、それはラッキーであり、今後の役に立つとは思えない。
明日からどうするかを本当に考えなければ。

本日の営業で、営業の難しさを実感した(少し特殊な環境ではあるが)。
社長を初めとする会社の営業部の方々、大学の同期でMRの奴、大学の後輩でベンチャー企業でバイトして営業取ってた奴、今考えると皆すごい。
”会社は営業がいるから金を稼げるんだ”とか聞きますが、まさにそのとうり。重要なポジションですね。

さて、そんなわけで、今後は時間をフルに販売(路上販売+飛び込み営業)に使うのではなく、
考える時間も取ることにしよう。
ただ何も考えずに闇雲に突き進むのもいいが、頭も使った方がいい結果がえられるはずだ。



ちなみにどんな店に営業をしたかというと、書店(ノルウェーに文具屋は存在せず書店にある)、雑貨屋、手芸品展、おもちゃ屋、など計8件。

ここから得たことは
・チェーン店の場合は店に直で行ったとしてもどうしようもない。アイドンノーで追い払われるのが落ち
→自分は法人では無く個人。そして継続的に取引をしなく今ある折り紙を買え、と言っているのだから、チェーン店などにとっては邪魔者でしかない気がする。事前にメールなども考えたが、そもそも問題はそこでは無い気だする。
・折り紙を見せても、何だただの紙か、という反応
→これは説明、見せ方を考慮する必要あり。需用は極めて低し。営業のしがいがありすぎて困る。
・飛び込みで店に行くと、忙しい時は相手にしてくれない
→オフィスではなく店舗なのでこれまた邪魔者


簡単に今思ったことを書いただけでこれだけ。もっとたくさんあるな。それは後日別にまとめるとします。


ここで小話をすると、全部適当に回ったのではく、紹介された店なんかもあります。
ショッピングモールに入っている中国雑貨の店に日本の物も少し置いてあったんで、ためしに営業しに行ったら、意外にもちゃんと値段や使い方なども質問してくれた。他の店では笑顔で「そんなんいらねいよー」的な感じなのに。やはり同じアジア人として親切にしてくれたのかな?

結局その店もだめでしたが、別の高級紙店を教えてくれた!
さっそくそこに行こうとするが、道に迷う。
観光案内所に行くがそんなん知らんという(←あたりまえ)
そこでまた中国雑貨に店に戻り、今度は地図&店の外観の絵まで書いてもらう。
センキューチャイニーズ!お前ら最高だぜ!

そんなこんなで教えられた店に行くも玉砕。
まあ、しょうがない。

てなわけで、ドラクエみたいに、村人に話を聞いては違う町を訪れそこでボスと戦う、というのを現実世界でやったわけであります。実際やると疲れるもんだ。

それにしても、ノルウェーは実に多種多様な人種がいます。北欧系の白人はもちろん、欧米系、黒人、中東系、アフリカ系。しかし、アジア人は本当に少ない。というかほとんどいない。中国人はどこにでもいるとの話ですが、ここでは中国人もかなり少ない気がする。日本人な

明日は頭脳労働デイかな。
ではまた。


【本日学んだこと】←今日から開始
・事前調査は超大事。新規ビジネスの前には入念な調査を
・世の中一回目から上手くいくことはない。トライアンドゴーで。

【いぜ戦所へ】2日目(2月25日)

いかに空港と言えど、朝は寒い。その寒さに耐えかねて起床。
さて、とりあえずオスロ市内に向かいますかね。


見よ、これがオスロだ!おっしゃれーです。

しかし、現在の時刻は8時なため、折り紙売ろうにも、デジカメを買おうにも店がやってませ〜ん。
というわけで散歩&市内の地図を頭にたた着込むため市内を散策。
これは国会議事堂らいい。どこの国も立派なことで。


そして10時になったので観光案内所でカメラを売ってる店を聞きGO。
どうやらノルウェーにはヨドバシやビックのような巨大家電量販店は無い様子。
コンビニ程の広さの店でデジカメを探すも、あるのはに日本の製品のみ!せっかくだからメイドインノルウェーが良かったが、デジカメの世界標準が日本なら仕方が無い。
てなわけでわざわざノルウェーでcasioのカメラをゲットしましたとさ。
しかもちゃんと言語選択に日本語が入っている気のききよう。流石日本のメーカーは違うね。

その後折り紙を売り込む店を探して放浪。

疲れて駅のベンチで休んでいたら素敵な老人が隣の席に。
折り鶴を作ってあげたら結構喜んでくれました。
売るのではなく、あげるのは楽ですねー

そしていよいよ折り紙の販売へ!
初日はむくの折り紙ではなく、僕が作製した“ビン詰め折り紙”(そのうちアップします)を売ることに。公園の中にスケート場を発見し、その付近で販売開始。選んだ理由は公園内なのであまり警察とかの目に触れない気がする&子供が多いこと。

店を開いて気づいたことは、子供はもれなく注目してくれる!親に手を引かれながらも、目はこっちを向いています。
そして開始10分程で娘を2人連れたダディが3つオーダーを下さいました!
よっしゃ、売れたぜ!と思っていいたら、何と釣銭が無いことに気付く..

釣銭が無いことを言ったらキャンセルされてしまいました。
ですよねー
というわけで急いで駅に行き小銭をゲットし再び露店をオープン。

そしたらついにきましたYo!真のファーストカスタマーが!へーい最高にいかすぜお前!

超テンション高く、写真撮ったときものりのリでした。どうやら日本へ来たことがあるらしく、話も弾みました。
自分の作った品物が売れるって嬉しいもんですね。へーいお前さ

その後は一つも売れなかったけれど、まあ売れただけいいとしよう。


そして、本日のユースホステルへ。
昨日の日記でも書きましたがキャリーが非常に思い。そのため雪道では意味をなさずただの箱ですハコ。
ちんたら歩いていましたら、後ろから呼びかけてくる奴がいるではないか。どうやら俺の背中にケチャップが大量にかけられていたらしく、わざわざ教えてくれたのだ。以下その会話。
「ヘイ、ユー」
「ホワット?」
「背中が大変だぜ」
「?」
「こりゃひどい、見てみろよ、こりゃあケチャップだ
「マジで!?うおー」
「ちょっと待ってろ、拭いてやる」
「センキュー」

てな感じで、いたずらされた海外素人の僕を、イケメンイタリア人旅行者が助けてくれました。
しかも、このやり取りをしているとき道で立ち止まっていたもんだから、勝手に俺の鞄を持ち去ろうとする奴とか現れたりしてもう大変。ここはインドですかー。てんやわんやしてるうちに先週購入したイヤーパッドと小銭入れをパクられたぜ(外身は100均、中身は数百円)。

そしてイタリア人から、近寄ってくる奴はシカトしろ的なことを習い、「Goog luck」と言って別れました。身を持って海外の危険を体験しましたが、イタリア人がいてよかったよかった。
嫌な思い出といかした思い出が同時にできましたが、いい思い出の方が大きいからまあ結果オーライということで。

ユースに着いたはいいが、あるはずの枕や布団がない、という事件がありましたが、またそれは今度。